FX自動売買EAでのレバレッジ取引の計算方法とトレードの注意点について｜初心者から始める！MT４・MT5を使ったFX自動売買ソフト（EA）で資産運用

FXトレードの大きな特徴でもある「レバレッジ」は別名「証拠金取引」とも言われます。

FX自動売買ソフト（EA）で自動売買トレードをする場合には、EAを複数運用する場合やEAが１度に複数のポジションを持つ場合などもあるため、レバレッジの仕組みと計算方法を知っておく必要があります。

レバレッジの仕組みは、国内では２５倍と言われていますが、口座に持っている金額以上の取引ができることをいい、その際に取引金額の４％を口座に預けておく（証拠金）必要があります。

FXにおけるレバレッジの特徴と仕組みについて

レバレッジは上の図を見るとわかるように、取引口座資金以上の金額で取引ができることを言います。

国内FXと海外FXのレバレッジの違いは以下の通りです。

レバレッジ	倍率
国内	２５倍
海外	１００以上〜１０００倍

上の図で言うと国内のレバレッジは２５倍のため「４万円の金額で１００万円分の通貨が買える」と言うことになります。

このようにFXでレバレッジが使えるメリットと言えば

レバレッジのメリット

・少額で取引ができるため、元金が少なくても利益を狙いやすい

・勝率が高い短期売買でレバレッジを効かせた取引ができるため、値幅が小さくても利益を得ることが可能

と言うメリットがあります。

なので、これらのメリットを十分に活かした上で資金管理をしっかりしてトレードをすることが重要となります。

FXにおけるレバレッジ取引の仕組み

レバレッジ取引では取引金額の４％を証拠金として口座に預ける仕組みとなっています。

これは必要以上に損が膨らんだ場合に、事前にロスカットと言う強制的に決済をする仕組みのためになります。

上の図で言うと「１００万円」の取引金額があると「その４％」が口座に証拠金として預けられることになります。

FX業者では、口座資金よりも大きな損失が発生しないように、ある程度の損失が発生した時点で強制的に決済する「強制ロスカット」という仕組みが設定されています。

証拠金を割り込むとロスカットが発生する。

すでにお伝えしたように、レバレッジを使って取引をすると「証拠金を口座へ預ける」必要が出てきます。

上の図で言うと

口座資金：１０万円
取引額：１００万円
証拠金：４万円（１００万円の４％）

とした時に、トレードで口座の資金が減って『１０万円の口座資金が４万円を割り込むと強制的にロスカット』となります。

FXをしている人の中には「強制ロスカットがあるから安心」と考えている人もいますが、基本的に「強制ロスカットとなると口座資金が減りトレードができなくなる。」状態となるのです。

なので、強制ロスカットにならないように口座のリスク管理をしてトレードをすることが重要となるのです。

ヨリコ

強制ロスカットにならないように、余裕を持った口座資金が必要よ。

強制ロスカットになると資金を追加しない限りその口座資金ではトレードで立ち直れなくなるわ。

証拠金の計算について

証拠金について簡単に知る方法は、FX会社である「みんなのFX」などで簡単に計算ができるページが設けられています。

このページで

レート：１００円（１ドル）
数量：１ロット（１００００通貨）
口座資金：１０万円

を入力すると

必要証拠金：４万円
ロスカットのときのレート：９３.７５円

と言うふうに簡単に証拠金を計算することが可能です。

FX自動売買におけるレバレッジの注意点

FX自動売買においてトレードをする際には

複数ポジションを持つEAを運用する時に証拠金に注意する。
レバレッジだけに目をとらわれない。

と言う２つの特徴があります。

複数ポジションを持つEAを運用する時に証拠金に注意する。

運用する自動売買ソフト（EA）によっては１回のトレードで複数のポジションを持つ場合があります。

上の図はスキャルピングEAである「WhiteBearZ」のポジション数です。

１回のトレードで３回のポジションを最大でもつことになります。

フォワードテストを見ると実際に同時に３つのポジションを持っている時があります。

このような場合には、通常証拠金が１つの取引額について４％ですが、場合によっては１度に３つの取引となるため、取引額の１２％の証拠金を預ける必要が出てきます。

ですので、複数のポジションを持つEAは、他の運用するEAと含めて証拠金がしっかり確保されているのかを確認しておく必要があります。

EAによって取引する時間は様々です。

目安としては同じ時間にポジションを持ったことを想定して証拠金が何％になるのかを把握しておく必要があります。証拠金が口座資金に近づけば近づくほどロスカットの確率も高くなります。

レバレッジだけに目をとらわれない。

FX自動売買を運用する場合に、初心者にありがちなのが「レバレッジの範囲内で余裕があるから大丈夫」と言うレバレッジのみを気にした運用です。

当然レバレッジの範囲内で余裕を持ってトレードをする必要がありますが、それだけではなく、リスク管理を頭に入れて設定ロットを考える必要があります。

例えば、EAを運用する場合に１回のトレードが損切りになった場合に口座資金の何パーセントとなるかといったリスクを考えたトレードです。

もしEAがポジションを３つ持つのであれば、３つのポジションが全て損切りになった場合に口座資金の何パーセント減るようにロットを設定する視点も重要となります。

国内FX業者と海外FX業者の使い分けについて

国内FX業者と海外業者を考える時にはまずレバレッジが大きく違う点があります。

FX自動売買に慣れてくると、一度に複数のEAを運用するようになる場合が多く、その時に複数ポジションを同時に持ったときに証拠金は無理をしないかをまず考え、それで国内か海外かを選択すると言うことになります。

まずは国内FX業者での運用がおすすめ

FX自動売買を運用する方は、まずは国内のFX業者を選んで運用することをオススメします。

その理由は

国内の安心感とカスタマーサポート
レバレッジ２５倍でもしっかりとリスク管理をすると無理をしないトレードが可能
国内のfx業者は定期的にEAが無料でもらえるキャンペーンを行なっている。

と言うことが言えます。

自動売買で収益を出していくといっても、最初から複数のEAをバリバリ動かすのはリスクが高いと言えます。

まずは１つか２つのEAを少額から運用をし、「自動売買に慣れる」、「月間でプラスに収益を持っていく」と言うことが重要

だからです。

レバレッジ以外で国内FX業者と海外FX業者の違いとは

国内FX業者と海外FX業者の違いはレバレッジだけではありません。

- 税率が違う（国内→２０％　海外→最大５５％）
- 海外FXでは入出金が少し時間がかかる。

レバレッジのメリットでは海外口座が勝りますが、その他の点では国内の業者の方がメリットが高くなります。

税金については、損失の繰越が国内ではできますが、海外ではできません。

また税率も稼げば稼ぐほど海外の方が高くなる仕組みとなっています。

まとめ

以上FX自動売買におけるレバレッジの仕組みと運用方法について解説をしてきました。

レバレッジを使った取引についてはまずは強制ロスカットにならない余裕のある証拠金と、リスク管理を頭に入れた運用がオススメと言えます。

FX自動売買EAでのレバレッジ取引の計算方法とトレードの注意点について