ゴゴジャン【早川忍社長】に聞くFX自動売買EAの魅力と運用方法

僭越ながらお役に立てるインタビューになるように頑張りたいと思います。

大手なんてとんでもありません。でも、ご評価いただけて率直に嬉しいです。

自動売買ソフトウェアを扱うサイトを設立した理由をお話しすると、いつも話が長くなってしまいますが、よろしいでしょうか？　すみませんが、お付き合いください。

私は、17年間ソフトウェア流通やWebサービス運営を行なっている会社に勤めていたのですが、2007年に食べログさん、クックパッドさんなどの当時はＣＧＭ（コンシューマ ジェネレ―テッド メディア、ユーザーが投稿したコンテンツによって形成されるメディア）と呼ばれるサイトがものすごく人気になっていて、勤務していた車のメディアサイトを運営する会社も、みんなのカーライフというＣＧＭにユーザーさんが集まっていました。

それで、自分でもＣＧＭというか特定のカテゴリーに限定したSNS、口コミサイトができるんじゃないかと思い退職し、まずは会社を作っていろんなジャンルのちょっとした口コミサイトを作りはじめました。

スキー場や登山のイベント、山荘などの宿泊施設の予約サイト、クレジットカードや健康食品などのアフィリエイトサイトなど、必ず口コミ機能を付けて200種類ほどのサイトを作ったのですが、どれも会社を支える程の利益を上げることができませんでした。

ただ、その中で、お客様がFX会社さんに口座を作ると当社のエンジニアが作成したFX自動売買ソフト（EA）をプレゼントするという企画が創業から6か月後にヒットしました。

その様子を見ていて、ふと、うちのエンジニアのようなプログラマーさんは世の中に沢山いてEAを作っている人も相当いらっしゃるだろう。投資が好きなプログラマーさんもこれからは増えるんじゃないかな？と思いました。

そこで、調べて見るとFXの市場には数十万人も投資家がいることが判り、自動売買ソフトを使う人も恐らく数千人単位でいるだろうことが想像できました。

＊クオンツ・・・高度な数学・物理学を用いて、市場動向や企業業績の分析・予測、投資戦略を立てる金融分析の専門家のこと

そしてHFT（ハイ フリークエンシート レード、ソフトウェアが高頻度で売買を繰り返す自動売買）などの取引スタイルの自動売買ソフトを使用したヘッジファンドなどの金融事業者が存在し、しかもそれらの取引量が、実は市場の殆どかなりのシェアを占めていることも判りました。

ウォールストリートジャーナルのこの記事（2018 年 8 月 21 日）

米金融街で消滅、技術者とトレーダーの垣根

スポーツマンタイプのトレーダーが金を稼ぎ、プログラマーは後方支援という時代は終わった。

▶️（外部サイト）米金融街で消滅、技術者とトレーダーの垣根

のような記事はしょっちゅう目にします。

また、弊社には、開発のアルバイトに付近の大学の学生の人が来られるのですが、5年ほど前にアルバイトに来た東京工業大学の学生さんは、その後、日本の2大証券（リアルの証券です）のうちの一つにクオンツとして就職しました。

就職後に彼が言うには、社内のクオンツはみんなMT4のようなソフトウェアを一から作っている感じで、日本株、ETF、FXなどを殆ど自動で取引しています。突発的なニュースや情報が社内で回ってきたら手で決済するというようなトレード方法です。と言っていました。

もちろんその可能性も十分にあります。

それと、それらの金融の世界の事実と合わせて思ったことは、昔は大学の研究室や、大手企業の研究部門しか持ってなかったような処理速度の速いコンピューターと同じような性能をスマートフォンが持つようになったことなど、一部の人が使っていたハイエンドなものが一般化するような技術革新はあらゆるところで起きています。

投資の世界でもプロフェッショナルである金融機関が使っている分析方法、あるいは自動売買ソフトは必ず一般個人投資家にも普及していくだろうということでした。

しかも、今は第四次産業革命と言われAIの他に集合知を生かした新たな技術革新が世の中を変えている。

だから、無数の個人投資家でありプログラマーでもある人が作った自動売買ソフトが、集合知を使って切磋琢磨し性能を上げて行くと思います。

人数で言えば圧倒的に少ない金融機関に所属するクオンツやプログラマーが作る自動売買ソフトの性能を上回り、いずれ投資信託などもそのような自動売買ソフトが使われる時が来ることは明らかじゃないだろうか。

これは、一生をかけて取り組んでみる価値があると考えました。それで、自動売買ソフトを出品いただくGogoJungleのサービスを始めました。

裁量トレードも最近の取引ツールでは、あらかじめ設定しておいたレートでエントリーや利益確定、損切りなど簡単な自動取引が可能となっています。

しかし、FX自動売買ソフトでは、更により自由、かつ複雑なそれらの設定ができる点がメリットだと言えます。

初心者の方、トレード経験が浅い方でも、PCの操作がある程度できる方でしたら運用は可能です。

成績が良い自動売買ソフトを使用し、初心者の方でも利益を積み上げていくケースもありますが、自動売買ソフトが対応できない値動きの市場というのも必ずあります。

そんな時、ファンダメンタルズ分析、テクニカル分析の知識を持っていれば、それらの知識を持っていない方に比べ自動売買ソフトを使う時、止める時の判断が上手に行えることで、大きな損失を回避できたりということも可能になって来ますので、やはり、トレードの経験はあればあるほど良いということになります。

現在の自動売買ソフト（EA）は、主にテクニカル分析を使用していますので、値動きが落ち着いたレンジ相場で成績が良いものもあれば、値動きが大きくなったトレンド相場に強いものもあります。

長期の一定期間勝ち続けるEAも、たまたまそのEAのロジック（取引手法、テクニカル分析の組み合わせ）が、その期間の値動きに合っていたということになります。

ファンダメンタルズ分析、テクニカル分析の知識を使って、使う時、止める時を上手に切り替えている人。また、使用するEAを的確に選定できる人ですね。

海外のFX業者の口座開設をする代わりに無料の自動売買ソフトを提供するサービスの構造は、自動売買ソフト制作者に対し海外のFX業者から報酬が支払われるというものです。

報酬の原資は、お客様である「投資家が負担するスプレッド」から海外のFX業者が得られる利益です。ですから、海外のFX業者は自動売買ソフト制作者への報酬も上乗せしたスプレッドを提示する必要がある訳です。

他方、国内のFX業者や海外でも自動売買ソフト制作者に対し報酬を支払わないFX業者は、その上乗せがない分、お客様にとってより有利なスプレッドが提供可能な構造があるということになります。

ということから、弊社の自動売買ソフトを使い自動売買ソフト制作者に対し報酬を支払わないFX業者で使用することがベターだと言い切って良いと思います。

更に、FX業者の経営や運営が比較的国家によって厳しく管理監督されている先進国のFSA（Financial Services Authority金融監督機関。日本で言えば金融庁）に登録するFX業者で使用するべきだと思います。

ただし、先進国と言えども外国の金融機関の証拠金の出し入れは大変ですし、FX業者の経営に何かが起きた場合など、日本に在住する投資家を金融庁は保護するために手を打ちますから、やはり、日本で登録するFX業者を使用することが賢明ですね。

一般的に株や仮想通貨は、買う人が圧倒的に多いと言われます。そのため、下落相場が続いた2018年は、利益を上げることは中々難しかったと思います。

しかし、FX自動売買の場合、相場が下落方向であれば売りトレードを繰り返す。反対に上昇方向であれば買いトレードを繰り返すソフトというものもあります。

相場の値動きに合わせてソフトを使い分けることで、成績を上げることが可能な点がFX自動売買の魅力だと思います。

投資の世界でもプロフェッショナルである金融機関が使っている自動売買ソフトは必ず一般個人投資家にも普及していく。

投資信託なども個人投資家でありプログラマーでもある人が作った自動売買ソフトが使われて行く世界になって行くと考えていますので、更に出品者様と自動売買ソフトを集めて、最終的にはスマートフォンで簡単に選択できるサービスを作って行こうと思っています。

ただ、そこに行くまでには越えなければいけない壁がいくつもあります。

ですので、当面は自動売買ソフトも含めた投資系の電子書籍、インジケーター、動画などのイーコマースを日本、アジアで展開し出品数を極大化し収益を上げながら準備をして行こうとしています。

そうですね。自動売買ソフトとは一見すると関係ないのですが、裁量トレードも含めたあらゆる投資家の取引データを、MT４やFX業者、証券会社などと接続して収集し投資家にとって役立つポジション情報、トレード履歴などを表示したり共有できるサービスを立ち上げていく予定です。

ただ、ここで集まったデータは、自動売買ソフトの精度を上げるために役に立つものですので、自動売買ソフトを開発する出品者様へのサービスとして提供できると思います。

ありきたりですが、投資をはじめると経済、グローバルな情報の知識が得られて楽しいですが、FX自動売買を行なう場合も、それらの知識が役に立ちます。

楽しく学習しながら、一生、投資を続けて行きましょう。