収益を安定させるFX自動売買ソフト（EA）の適正ロットと複利（mm）の設定・計算方法｜初心者から始める！MT４・MT5を使ったFX自動売買ソフト（EA）で資産運用

MT４（メタトレーダー）を使ったFX自動売買トレード（シストレ・システムトレード）で、EAの推奨ロット（Lots 掛け金）設定を計算（複利を含む）する場合には

「ポジションを持って損失を受けた時にはここまで許容できる。」

という考え方が重要です。

よくFXはレバレッジという言葉でレバレッジ２５倍などと言われますが、EAの適正なロットを設定するにあたっては、EAの最大の損失を理解して無理のないロットを計算して設定する必要があります。

自動売買トレードでリスクを管理することは非常に重要な項目となりますので、しっかりと理解してトレードに活用しましょう。

ロットの設定方法について

FX自動売買EAのロットの設定については、MT４の画面からチャートを右クリックします。

「エキスパートアドバイザ」から「設定」をクリックします。

EAのパラメーター設定画面が出ました。

設定項目の中で

「MinLots（最小ロット）」
「MaxLots（最大ロット）」

というものがあります。

通常固定のロットを設定する時には「MinLots」＝「MaxLots」という同じ数値を入力する設定をします。

複利設定をする場合には自動でロットを設定してくれるので、その計算されたロットはどの範囲になるのかを最大と最小のロットで設定することが可能です。

複利設定の場合はリスク値というものを入力して設定をします。

「MinLots」＝「MaxLots」についてはEAごとに設定された最大ポジションがありますが、「「MinLots」＝０.０１（１０００通貨）」「「MaxLots」＝５０やEAの決められた最大ロット」　を設定するといいでしょう。

そして、ロットについては主に国内では

１ロット・・・１０万通貨
０.１ロット・・・１万通貨
０.０１ロット・・・１０００通貨

となっています。

ロットの考え方については、国内と海外FX会社を含めて数量の考え方が違う場合があるので、お使いのFX会社ごとにロットの数量について調べる必要があります。１ロットが１万通貨になっている会社などもあります。

　各証券会社のロットについて

FX会社	１ロット	０.０１ロット
外為ファイネスト	１０万通貨	１０００通貨
FXTF	１０万通貨	１０００通貨
＊オアンダジャパン	１０万通貨	１０００通貨
フォレックスエクスチェンジ	１０万通貨	１０００通貨
楽天証券	１０万通貨	１０００通貨
EZインベストメント	１０万通貨	１０００通貨

＊MT4での最低取引単位はいくらからですか. NYサーバーの場合、1,000通貨（MT4上では0.01lot）から東京サーバーの場合、10,000通貨（MT4上では0.1lot）からとなります。

例えば１ロット＝１０万通貨の場合は、１０００通貨は０.０１ロットになります。

推奨ロットは１回の損失額から考える。

上のグラフは自動売買EAは有名な「Beatrice DELTA2」のストラテジー（戦略）で、最大のストップロスが１２１pips（最小４０pips）となっています。

最小の４０pipsとは、損失を確定させる時には必ずしも１２１pipsで損切りをするわけではなく、自動で４０〜１２１pipsの間で決済するという意味になります。

ですが、ロットの設定については、『１回のトレードでの損失』を考えていくのでここでは、最悪の場合を想定してストップロス１２１pipsの場合を考慮します。

ロットの設定例として

口座資金	２０万円
１トレードのポジション数	１
最大損失	１２１pips
１トレード口座あたりの最大損失	５％（１万円）

とします。

口座の資金は２０万円なので１トレードで負けたときの金額は２０万円＊０.０５＝１万円となります。

このEAは１トレード１ポジションなので、１回のトレードで損切り（１２１pips）となった場合に口座資金の５％マイナスになるロット設定を考えると

設定ロット＊１.２１＝１００００円　　となり

設定ロット＝１００００円/1.21＝８２６４円＝８０００円（０.０８ロット）

となります。

つまり口座資金で２０万円で運用する場合には０.０８ロット（８０００通貨）を設定するということになります。

開発者のフォワードテストを参考にロットを考える。

実はもう一つロットの設定で参考にできるものがあります。

それは『開発者が設定したフォワードテストのロットを参考にする。』ということです。

上の画像はBeatrice DELTA2のフォワードテストになります。

つまり上のフォワードテストのように運用して利益を出すことを目標するの出れば、このフォワードテストで設定されているロットを参考に使うということです。

上の時のフォワードテストの成績は

運用期間・・・２０１８年６月１８日〜２０１９年１月３日
収益率・・・７９％
収益・・・・７９万円（投資資金１００万円）

となっています。

EAの販売ページにあるフォワードテストでは１００万円の投資資金で「１ロット（１０万通貨」が設定されています。

つまり口座資金２０万円であれば、「０.２ロット（２万通貨）」の設定となります。

ケイシ

一回の損失を５％とした時の設定ロットが０.０８ロットで、今回は０.２ロットでやく２.５倍のロットなっています。

これは開発者が１回の損失では全て最大損失となならないことを考慮してのロット設定としていると思われます。

ロット設定の注意点

ロットの設定については、適正ロットを設定していくことはご説明しましたが、重要な点として『EAを最初に稼働させる時には低めのロットを設定してフォワードテストとトレードを比較する。』ことが必要になります。

EAでFX自動売買トレードをする場合に全てが同じ成績になるわけではなく、『MT４を使っているFX会社ごとに成績が変わる場合がある』ため、運用開始当初は少額のロットで実際にフォワードテストに近い成績が出ているか確認して見ることをオススメします。

MT４に対応した会社でEAの成績がいい特徴としては

サーバーが安定している。
注目してからスピーディに約定する。

ということが重要と言われています。

なので、注文してからずれた価格で約定した場合には特にスキャルピングEAでは成績に大きく影響する可能性があるため、FX会社を選ぶ場合にはしっかりとその辺を考慮する必要があります。

複利システムmmを活用する。

運用するEAによっては複利というシステムがあります。

複利とは、口座資金を含めてロットを自動で計算してくれるシステムなります。

よく「複利を使うと効率よく口座資金を増やすことができる。」というのは、収益が出たものを含めて口座資金として運用していくからです。

同じ固定ロットで運用するよりも、収益が出ればそれを口座資金に含めてロットを計算していくことで効率よく資産を増やすことが可能。

逆に損失が出て口座資金が減ればそれにあわせてロットを計算する。

複利設定では以下の項目があります。

mm（fukuri）	複利設定　false（複利をしない）、true（複利をする）
Lots	複利設定の時には機能しない
risk	複利設定時に入力。１トレードの損失の％の値となる。

複利を設定する場合には「mm（fukuri）」をtrueにして複利機能を使うようにします。

そして次に「risk（リスク値）」では、１トレードで損失を何％とするかという設定が可能です。

この記事では固定ロットの設定で１トレードの損失を５％としましたが、複利設定でそれを行うと